2010/01/12

-第6号-

新年あけましておめでとうございます。皆様に謹んで初春のご挨拶を申し上げます。

昨年は、2008年晩秋に発生した、米国発リーマンショックの流行病の影響により、一年中風邪をひいたような年であったような気がいたします。経済界では、なかなか景気回復のきっかけが掴めない中、政界でも、戦後最大の政権交代が行われ、いよいよ日本の岐路が問われる重要な年となりそうです。

戦後は工業、建築、土木等の「ものづくり」の時代でした。家庭では父親が「杭の1本」「釘の1本」「鋲の1本」で生活の糧を稼ぎ、母親は「ご飯が食べられるのは誰のおかげ」と子に語り、子供達も父親が箸を付けるまではと・・食事を我慢できたものです。どの家庭でも重労働と苦しい家計の狭間で、ひとりひとりが、お互いに認め合い、支え合っていた時代でもありました。昨今このようなアナログ的な家庭の在り方を懐かしむのはなぜでしょう。

環境問題も、ひとりひとりの生活から発生し、それが重なり合ったときに、地球の存亡をかけた問題にまで拡大しました。しかし、今までの「豊かさ」に、世界規模で疑義を持つことができたのも「情報化の効用」でもあります。この問題ひとつをとっても、ひとつの目標の達成(課題解決)は、次のあらたな問題の発生であることも、歴史が教えてくれております。歴史や過去には優しい視点で接し、そこから学びとることが大切と思います。

過去の「さくら通信」でも述べさせていただきましたが、情報化と高速化の中で、互いが密接な関係になる中、いよいよ個人や地方が、本格的に時代を変えてゆく世相となりつつあります。しかし環境問題がそうであったように“目に見えない(見えずらい)”情報化によって、人とのふれいあいや、コミュニケーションが形骸化しないものか?と懸念しております。それ故に、本格的に「個の責任」というものを自覚し、再考する時代に来たのではないかと愚考しております。

全国に多くのネットワークをもつ東海大学関係者においても、それぞれの地域性や、立場の異なった方々の意見を集約し、新しい「考え方」や「手法」を見い出す活動が大事です。そのための「関係づくり」と「場の提供」を、まずは地域で継続させてゆくことが、21世紀の東海大浦安の在り方であると確信しております。私も同窓会会長として、公明正大な運営を柱に、本年も同窓会活動をより活性化させるべく精進して参ります。

最後に、会員の皆様に対し、当会への変わらぬご支援を賜りますとともに、益々のご健勝とご多幸を祈念申し上げ、新年のご挨拶といたします。

東海大学付属浦安高等学校
第5代同窓会会長
青山 真士


写真中央の桜(野球場側奥より2本目)が枯れ、苗木を交換しました。他14本は塩害と害虫に耐え、順調に育っているようです。

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